20エクスセンスDCSSXG、メンテナンス修理について掲載します。サーフ利用後ハンドルが固着しスプールが回転しないとの申告です。RE-Bornガレージではオーバーホール・メンテナンス対応を受け付けます。アンタレス、メタニウム、カルカッタコンクエスト、アルデバラン、クロナークなどのオーバーホール、メンテナンス、修理も承ります。

20エクスセンスDCSSXGオーバーホール <海水利用後、錆びてハンドルが固着しスプールが回転しない>20エクスセンスDCSSXGオーバーホール <海水利用後、錆びてハンドルが固着しスプールが回転しない>
20エクスセンスDCSSXGのオーバーホールです。サーフ利用後ハンドルが固着し回転しないとのこと。検証でハンドルが固着しスプールが全く動きません。恐らく海水利用後、水洗いにて内部に水が混入して錆びたことが原因と想定されます。利用者は2023年10月に購入され僅か2か月で錆びたようです
20エクスセンスDCSSXG 内部状態20エクスセンスDCSSXG 内部状態
20エクスセンスDCSSXGの内部状態です。内部は錆びておりX-SHIPベアリング、スプールベアリングが錆で固着し回転せず、取り外しもできない状況でした。結果的にボディ交換も検討しましたが、丹念にベアリングを叩き2点のベアリングの取り外しは完了しました。その他の駆動系ベアリングのピニオンギアベアリング、ギアシャフトベアリングの交換が必要です。ドライブギア、ピニオンギアについては錆が発生していました。交換となると交換となるので一旦、錆除去作業を実施したいと思います
20エクスセンスDCSSXG ドライブギア、ピニオンギア錆除去対応
20エクスセンスDCSSXG ドライブギア、ピニオンギア錆除去対応20エクスセンスDCSSXG ドライブギア、ピニオンギア研磨作業後
20エクスセンスDCSSXGのドライブギア、ピニオンギアの錆除去につきましては溶剤にて漬け込み後、研磨作業やブラッシングにて錆の除去を行います。ドライブギア両面の錆放置の場合ドラグの滑りが悪くなりますので錆除去作業を行いました。ギア歯についてはブラッシングを実施。オーバーホール後搭載し問題があれば新品に交換となりますが、今回は錆除去作業にて復旧できました
20エクスセンスDCSSXG DC分解ベアリング交換対応
20エクスセンスDCSSXG DC分解ベアリング交換対応120エクスセンスDCSSXG DC分解ベアリング交換対応2
20エクスセンスDCSSXGの20エクスセンスDCSSXGのDC分解ベアリング交換は難易度の高い作業となります。他機種とのDC構造とは全く違い、恐らくDC内ベアリング交換はDCハッチの完全分解が必要となり細かなゴムパーツやワッシャーの取り外し後ベアリングにアクセスできます。交換方法については過去の掲載をご参考にしてください。
<20エクスセンスDCSSXGベアリング交換方法>
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール パーツ洗浄完了
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール パーツ洗浄完了
全てのパーツ洗浄が完了しました。RE-Bornガレージでは完全分解洗浄を行いますす全てののグリス、オイル分除去し再度ギアなどの駆動系パーツについては新しいグリスを塗りますを。完全分解清掃はメーカーサポートでは行っていません。完全分解洗浄後、パーツを目視点検しますので不具合は残りません。
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール クラッチカム、レベルワインド部 オーバーホール
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール クラッチカムオーバーホール20エクスセンスDCSSXG オーバーホール レベルワインド部 オーバーホール
20エクスセンスDCSSXGのクラッチカム部、レベルワイン組み立て時の写真です。クラッチカム部のの組み立て後、レベルワインド部をグリスアップ後組み上げます。レベルワインド部については一度分解すると組みにくい構造です。組み立ては難易度が高く、通常のメンテナンスでは出来ない部分となります。知識と経験が無いと組めない部分ですので一般の方はレベルワインド部の分解は挑戦しない方が良いかと思います。レベルワインド部はゴミが詰まりやすい箇所ですのでRE-Bornガレージではレベルワインド部も完全分解しメンテナンス、グリスアップを行います。
20エクスセンスDCSSXG ドラグプレートメンテナンス
20エクスセンスDCSSXG ドラグプレートメンテナンス
20エクスセンスDCSSXGのドラグをグリスアップします。グリスが過多であるとドラグ不良となり経験が必要となる部分となります。ドラググリスについては適量を筆にてグリスアップし丁寧に仕上げます。ドラグの劣化状態に問題があれば新品に交換します
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール ドライブギアグリスアップ(メインギアギア)
23 アンタレスDCMDXG オーバーホール メインギアグリスアップ(ドライブギア)
20エクスセンスDCSSXGのドライブギアグリスアップ時の写真です。ギア歯に沿い筆にてグリスアップを実施します。すべての工程において筆でグリスアップを行います。また各部グリスを変え対応しています。
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール ギア/ドラググリスアップ 内部オーバーホール修理完了
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール ギア/ドラググリスアップ 内部オーバーホール修理完了
内部オーバーホールが完了しました。完全分解清掃後、グリスアップ、組み上げとなります。過剰なグリス感もなく正常な状況です。ベアリングについてはDC内、スプール側の投げ系ベアリング交換については搭載時オイリング後、過剰なオイルを吸収させ、オイル過度でない状態でピンセットを使い触らない形でベアリングを搭載します
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール ギア/ドラググリスアップ 内部オーバーホール修理完了
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール ギア/ドラググリスアップ 内部オーバーホール修理完了
内部オーバーホールが完了しました。完全分解清掃後、グリスアップ、組み上げとなります。過剰なグリス感もなく正常な状況です。ベアリングについてはDC内、スプール側の投げ系ベアリングについては搭載時オイリング後、過剰なオイルを吸収させ、オイル過度でない状態でピンセットを使い触らない形でベアリングを搭載します
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール ドラグ調整
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール ドラグ調整
20エクスセンスDCSSXGのドラグ調整時です。ドラグ設定が悪いとハンドル回転の違和感が発生し内部のギアやベアリングの破損につながりますます。ハンドル取り付けも難しい構造であり取り付けを失敗するとスタードラグ音出し板が変形しハンドル回転の違和感が発生します。技術が必要な部分となります
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール オーバーホール完了
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール オーバーホール完了120エクスセンスDCSSXG オーバーホール オーバーホール完了1
20エクスセンスDCSSXG オーバーホール完了修理対応が終了しました。今回不良パーツとしてギヤシャフトベアリング、X-SHIPベアリング、ピニオンギヤベアリング、DCスプールベアリング、スプールベアリング、スタードラグベアリングなどすべてのベアリングを交換しました。内部駆動ベアリングの不良については錆の固着が酷い状況ですので交換しました。海水利用後の水洗いにて内部に水分が残ったため内部が錆びた可能性もあります。水洗いについては過剰に行わない方が良いかと思われます。また21 アンタレスDC、18 バンタムやクロナーク、スコーピオンはオイルの注入の過多によりグリス抜けによる駆動違和感が発生する機種ですので定期的なオーバーホールが必要です

23 アンタレスDCMDXG MD オーバーホール後


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