19スコーピオンMGL150HGオーバーホール、メンテナンス修理について掲載します。依頼内容は新品で購入後、数回釣行(海水使用後ハンドルが固着)とのこと。RE-Bornガレージではオーバーホール・メンテナンス対応を受け付けます。アンタレス、メタニウム、カルカッタコンクエスト、アルデバラン、クロナークなどのオーバーホール、メンテナンス、修理も承ります。

19スコーピオンMGL150HG オーバーホール <新品で購入後、数回釣行(海水使用後ハンドルが固着)>19スコーピオンMGL150HG オーバーホール <新品で購入後、数回釣行(海水使用後ハンドルが固着)>
19スコーピオンMGL150HGのオーバーホールです。検証ではスプールの回転が重く、ハンドルが回転時、異音が発生しています。恐らく内部ギアグリスの劣化、駆動系ベアリングのグリス抜けが異音の原因と想定されます、また一度、海水利用したとのことで錆が発生している可能性があります。中古で購入したため一度オーバーホールしてから利用したいというお客様の依頼を多く受けておりますが、中古購入された機器の状態がかなり悪い物が最近多く見受けれれます。
19スコーピオンMGL150HG  内部状態19スコーピオンMGL150HG  内部状態
19スコーピオンMGL150HGの内部状態です。ギア、駆動系パーツのグリス抜けが発生しており、メインギア裏面に錆があります。またグリスがクロスギア近辺に流れていることから、ハンドル回転違和感の原因があったかと想定されます
19スコーピオンMGL150HG  分解、パーツ洗浄作業
19スコーピオンMGL150HG  分解、パーツ洗浄作業119スコーピオンMGL150HG  分解、パーツ洗浄作業2
19スコーピオンMGL150HGのパーツ分解、洗浄作業です。写真ドラグプレート、ボディ洗浄時の写真です。ドライブギアについては裏面に錆があり、放置の場合ドラグの滑りが悪くなりますので溶剤にて錆除去作業を行いました。ベアリング取り外し時にX-SHIPベアリングの固着を確認しましたこちら交換対象としましたが、ノイズ音の原因はX-SHIPベアリングの固着が原因と想定されます。X-SHIPベアリングはハンドル回転時ピニオンギアがX-SHIPベアリング内部に入り込みピニオンギアの回転をサポートするベアリングです。稼働率が非常に高く、高速回転するベアリングとなります。RE-Bornガレージでは完全分解を実施後、すべてのパーツを超音波洗浄を実施し、パーツクリーナにて洗浄、パーツを1点1点目視にてブラッシングを行います。
19スコーピオンMGL150HG  オーバーホール パーツ洗浄完了
19スコーピオンMGL150HG  オーバーホール パーツ洗浄完了
全てのパーツ洗浄が完了しました。RE-Bornガレージでは完全分解洗浄を行いますす全てののグリス、オイル分除去し再度ギアなどの駆動系パーツについては新しいグリスを塗りますを。完全分解清掃はメーカーサポートでは行っていません。完全分解洗浄後、パーツを目視点検しますので不具合は残りません。
19スコーピオンMGL150HG レベルワインド部 オーバーホール
19スコーピオンMGL150HG レベルワインド部 オーバーホール
19スコーピオンMGL150HGのレベルワイン組み立て時の写真です。19スコーピオンMGL150HGのレベルワインド部については一度分解すると組みにくい構造です。組み立ては難易度が高く、通常のメンテナンスでは出来ない部分となります。知識と経験が無いと組めない部分ですので一般の方はレベルワインド部の分解は挑戦しない方が良いかと思います。レベルワインド部はゴミが詰まりやすい箇所ですのでRE-Bornガレージではレベルワインド部も完全分解しメンテナンス、グリスアップを行います。
19スコーピオンMGL150HG ドラググリスアップ/ギアグリスアップ
19スコーピオンMGL150HG ドラググリスアップ
19スコーピオンMGL150HGのドラグプレート、メインギアをグリスアップします。グリスが過多であると回転不良となりグリスアップは経験が必要となる部分となります。グリスについては適量を筆にてグリスアップし丁寧に仕上げます。ギアの劣化状態に問題があれば新品に交換します
19スコーピオンMGL150HG オーバーホール ギア/ドラググリスアップ 内部オーバーホール修理完了
19スコーピオンMGL150HG オーバーホール ギア/ドラググリスアップ 内部オーバーホール修理完了
内部オーバーホールが完了しました。完全分解清掃後、グリスアップ、組み上げとなります。過剰なグリス感もなく正常な状況です。ベアリングについてはDC内、スプール側の投げ系ベアリングについては搭載時オイリング後、過剰なオイルを吸収させ、オイル過度でない状態でピンセットを使い触らない形でベアリングを搭載します
19スコーピオンMGL150HG オーバーホール ドラグ調整
19スコーピオンMGL150HG オーバーホール ドラグ調整
19スコーピオンMGL150HGのドラグ調整時です。ドラグ設定が悪いとハンドル回転の違和感が発生し内部のギアやベアリングの破損につながりますます。ハンドル取り付けも難しい構造であり取り付けを失敗するとスタードラグ音出し板が変形しハンドル回転の違和感が発生します。技術が必要な部分となります
19スコーピオンMGL150HG オーバーホール完了
19スコーピオンMGL150HG119スコーピオンMGL150HG1
19スコーピオンMGL150HGオーバーホール完了修理対応が終了しました。今回不良パーツとしてギヤシャフトベアリング、ピニオンギヤベアリング、スプールベアリングのパーツ交換を行いました。内部駆動ベアリングの不良については錆固着やオイル注入過多によりギアグリス、駆動系ベアリング内グリスが流れたため交換しました。グリスが流れるとハンドル回転に違和感やギア、ベアリングの破損となります。21 アンタレスDC、18 バンタムやクロナーク、スコーピオンはオイルの注入の過多によりグリス抜けによる駆動違和感が発生する機種ですので定期的なオーバーホールが必要です

19スコーピオンMGL150HG オーバーホール後


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